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顧客情報を守る運用チェックリスト

情報漏洩の多くは、システムの欠陥ではなく、毎日の運用から起きています。
フォームと顧客管理を担当するチームが、今日から見直せる対策をまとめました。

漏洩は「運用」から起きる

顧客情報の漏洩のニュースは、高度なサイバー攻撃の話に見えがちです。しかし、事故の原因をたどると、多くは宛先の入れ間違い、共有設定の誤り、辞めた人のアカウント、手元に持ち出したファイルといった、日々の運用に行き着きます。

運用から起きる事故は、運用で防げます。専門の担当者がいなくても、決めごとを少し変えるだけで、事故の起きる場所そのものを減らせます。このページでは、フォームで集めた顧客情報を扱うチームが見直したい点を、よくある原因・対策・FormOK での実践の順にまとめました。

送り間違い

宛先の入れ間違い、CC と BCC の取り違え、添付ファイルの取り違え。いちばん身近で、いちばん多い事故です。

公開しすぎ

「リンクを知っている全員」の共有、公開のまま放置されたフォルダ。気付かないうちに誰でも見られる状態になります。

人の出入り

共有アカウント、退職後も残るアカウント、使い回したパスワード。入口の管理が緩いと、中のデータは守れません。

持ち出し

一覧をファイルに書き出して個人のパソコンや USB メモリへ。いったん外に出たデータは、管理の外に出ます。

メールの誤送信を仕組みで防ぐ

誤送信は「注意する」だけでは減りません。忙しい日も、慣れた作業でも、人は必ず間違えます。間違えようのない送り方に変えるのが、確実な対策です。

  • 大勢への連絡をメールソフトの BCC で送らない

    BCC に入れたつもりが CC だった、という事故は、送った瞬間に全員のアドレスが全員に見えてしまいます。お知らせは、宛先を1人ずつに分けて送れる配信の仕組みを使います。

  • 返信は、問い合わせのやり取りの中から送る

    メールソフトで宛先を選んで書き始めると、似た名前の別の方に送ってしまうことがあります。問い合わせごとのやり取りの画面から返信すれば、宛先はその方に決まります。

  • 顧客情報をメールに添付しない

    名簿や申込書をメールに添付すると、送り間違えたときに取り戻せません。チームの中で共有するときは、共有を許可した人だけがログインして開ける場所に保存し、メールにはファイルを添付せず、保存先へのリンクだけを書きます。

FormOK では

お客様への返信は、回答とその後のやり取りをまとめた「ケース」の画面から送ります。宛先はそのケースのお客様に決まっているので、別の方に送ってしまうことがありません。

メルマガは、宛先ごとに1通ずつ個別に送ります。受信した方に、ほかの受信者のアドレスが見えることはありません。配信を止めたい方は、メールの中のリンクからご自身で解除できます。使い方はメルマガ配信マニュアルをご覧ください。

公開範囲の設定ミスをなくす

クラウドのサービスは、ボタンひとつで外部に共有できる便利さが、そのまま事故の原因になります。「最初は閉じていて、必要なものだけを開ける」状態を基本にします。

  • 顧客情報を含むファイルは「リンクを知っている全員」で共有しない

    リンクはメールやチャットで転送され、意図しない人の手に渡ります。顧客情報を含むものは、共有を許可した人だけがログインして開ける設定にします。

  • 公開中のものを定期的に見直す

    一時的に公開したファイルやページは、用が済んでも公開のまま残りがちです。月に一度、公開中のファイルやページを確かめ、公開する必要がなくなったものは、共有の設定を変えて非公開にします。

FormOK では

フォームに添付されたファイルや、アップロードした素材は、最初は非公開です。チームのメンバーがログインしたときだけ開けます。ダウンロードには、ログインしていることと、そのチームに所属していることを確かめたうえで、短い時間だけ使えるリンクを発行します。

フォームで使う画像などを外部に見せるときは、素材を1つずつ「限定公開」に切り替えます。公開状態はファイル一覧のバッジで常に確かめられます。詳しくはファイル管理の使い方をご覧ください。

アカウントと権限を人に合わせる

顧客情報を複数の担当者で扱う職場では、担当する業務に合わせて、「誰が」「どこまで」触れるかを決めておくことが大切です。

  • アカウントを共有しない

    1つのアカウントを数人で使うと、誰が操作したのか分からなくなります。退職者が出るたびにパスワードを変える手間も生まれ、結局変えずに放置されがちです。1人に1つのアカウントを用意します。

  • 退職・異動・契約終了の当日にメンバーから外す

    辞めた人のアカウントが残っていると、本人の悪意がなくても、そのアカウントが乗っ取られたときの入口になります。人事の手続きと同じ日に、利用しているサービスのメンバーから外す決まりにします。

  • 管理者は必要な人だけにする

    メンバーの追加・削除やデータの書き出しなど、影響の大きい操作ができる人は、少ないほど安全です。日々の対応を担当する方には、対応に必要な権限だけを渡します。

  • パスワードを使い回さない

    ほかのサービスから漏れたパスワードで、別のサービスに入られる被害が後を絶ちません。仕事のアカウントには、サービスごとに別のパスワードを設定します。メールなど大切なアカウントには、2段階認証(パスワードに加えて、スマートフォンなどでも本人であることを確かめる仕組み)も設定しておくと安心です。

FormOK では

メンバーは1人ずつ招待し、管理者とサポートのどちらかの役割を割り当てます。「サポート」の役割のメンバーはフォームの操作と回答への対応ができ、メンバーの管理やデータの一括書き出しは管理者だけが行えます。メンバーから外した方は、その時点からチームのデータを開けなくなります。

「誰が何をしたか」を残す

操作の記録を残しておくと、データの持ち出しや削除などが起きたときに、いつ・誰が・何をしたのかをすぐに確かめられます。記録があることをチームで共有しておくことは、思わぬ事故や不正の防止にもつながります。

  • 記録していることをチームに伝える

    新しいメンバーが加わったときは、操作を記録していることと、その目的を伝えます。記録は、問題が起きたときに状況を確かめるためのものです。

  • 月に一度、目を通す

    深夜のログイン、見覚えのない場所からのログイン失敗、まとめての削除。月に一度、記録をざっと眺めるだけで、いつもと違う動きに気付けます。

FormOK では

監査ログに、ログイン・ログイン失敗、フォームの作成・変更・削除、回答のゴミ箱への移動と完全削除、メンバーの追加・削除・権限の変更などを記録します。誰が・いつ・何をしたかを、操作の種類やメンバーで絞り込んで確かめられます。監査ログはライト・スタンダードプランでご利用いただけます。詳しくは監査ログの使い方をご覧ください。

持ち出しやすい操作を絞る

回答の一覧を Excel に書き出す、添付ファイルをまとめてダウンロードする。業務に欠かせない操作ですが、一度に大量のデータを手元に移せる操作でもあります。

  • 書き出しをする人を決める

    全員が自由に書き出せる状態では、どこに何のファイルがあるのか誰にも分からなくなります。書き出しは決まった人が行い、必要な人に必要な分だけ渡します。

  • 書き出したファイルは用が済んだら消す

    デスクトップやダウンロードフォルダに残った名簿は、パソコンの紛失や盗難のときにそのまま漏れます。使い終わったら消し、個人の USB メモリや私用のクラウドには保存しない決まりにします。

FormOK では

回答の Excel 出力や添付ファイルの一括ダウンロードで作ったファイルは、ファイル管理の「出力ファイル」にまとまります。作成もダウンロードも管理者だけが行えます。「サポート」の役割のメンバーは、ふだんの対応に必要な回答とファイルを画面で開いて扱います。

持ちすぎない

持っていない情報は、漏れることがありません。守る対象を小さくするのは、もっとも確実で費用のかからない対策です。

  • 使わない項目を集めない

    「念のため」に生年月日や勤務先を聞いていないでしょうか。フォームの項目は、対応や連絡に本当に使うものだけにします。項目が減れば、回答する方の手間も減り、回答も増えます。

  • 保存する期間を決めて、過ぎたら消す

    終わったイベントの申込者、数年前の問い合わせ。役目を終えた情報は、残しておくほど守る負担が増えます。用途ごとに保存期間を決め、過ぎたものは削除します。

FormOK では

要らなくなった回答はゴミ箱へ移し、30日を過ぎるか「完全削除」をすると、閲覧も復元もできなくなります。ゴミ箱にある間は戻せるので、間違えて消してもあわてずに済みます。

フリープランでは、回答は受信から30日で、コメントや添付ファイルとあわせて自動で削除されます。削除のし忘れが起きないので、受信から30日以内に確認を終え、その後は残しておく必要のない用途に向いています。

なりすましとボットに備える

公開しているフォームは、誰でも送信できる入口です。プログラムによる大量送信や、フォームを踏み台にしたなりすましの対策も、運用の一部として考えておきます。

  • ボットによる送信を止める

    迷惑な送信が続くと、本物の問い合わせが埋もれ、対応の漏れにつながります。人の操作かどうかを確かめる仕組み(CAPTCHA)を使います。

  • 不審な連絡はいつもの経路で確かめる

    「ログインし直してください」「振込先が変わりました」といったメールのリンクは開かず、ふだん使っているブックマークや電話番号から確かめます。

FormOK では

フォームのレイアウト設定で CAPTCHA を有効にできます。ライト・スタンダードプランでは Google の reCAPTCHA も選べます。送信完了ページに載せる内容は、閲覧した方を意図しないサイトへ誘導するなどの悪用を防ぐため、悪用につながる部分を取り除いてから表示します。

預け先のサービスを選ぶ観点

ここまでの対策は、チームの運用で行うものです。もう1つの柱が、顧客情報を預けるサービスそのものの守りです。サービスを選ぶとき、見直すときは、次の点を確かめます。

確かめる点 FormOK の場合
通信の暗号化 フォームの入力から管理画面まで、すべての通信を SSL/TLS で暗号化しています。
データの保管 データは、失われにくいよう設計されたクラウドの保存先に保管しています。データの保存には、年間99.999999999%の堅牢性を設計値として公称する AWS のストレージを利用しています。データは複数拠点に複製して保管されます。
バックアップ バックアップを日次で取得しています。
ログイン パスワードは暗号化して保存しています。Google アカウントでのログインにも対応しています。
権限と記録 メンバーごとの役割(管理者・サポート)と、操作の記録(監査ログ)を備えています。
AI の扱い AI 機能は、入力されたデータをモデルの学習に使わない条件で提供される API を利用しています。

チェックリスト

チームで定期的に確かめたい10項目です。印刷して配ったり、朝礼や月次の打ち合わせで読み合わせたりしてお使いください。

  1. 大勢へのお知らせを、メールソフトの CC・BCC で送っていない宛先を1人ずつに分けて送る配信の仕組みを使っている
  2. お客様への返信を、問い合わせごとのやり取りの画面から送っているメールソフトで宛先を選んで書き始めていない
  3. 名簿や申込書をメールに添付していない共有を許可した人だけがログインして開ける場所で共有している
  4. 顧客情報を「リンクを知っている全員」で共有していない公開中のファイルを月に一度見直している
  5. アカウントを複数の人で共有していない1人に1つのアカウントを用意している
  6. 辞めた人・異動した人を、その日のうちにメンバーから外している人事の手続きと同じ日に行う決まりがある
  7. 管理者の権限を必要な人だけに渡している日々の対応を担当する方には対応に必要な権限だけを渡している
  8. 仕事のアカウントのパスワードを、ほかのサービスと使い回していないサービスごとに別のパスワードを設定している
  9. 操作の記録を残し、そのことをチームに伝えている月に一度、いつもと違う動きがないか目を通している
  10. 使わない項目を集めず、役目を終えた情報を削除している書き出したファイルも用が済んだら消している

よくある質問

専門の担当者がいない小さなチームでも取り組めますか?

取り組めます。このページの対策の多くは、新しい道具を入れることではなく、決めごとを変えることです。まずはチェックリストのうち、今日すぐできる「アカウントを共有しない」「辞めた人を外す」「名簿をメールに添付しない」の3つから始めてください。

「サポート」の役割のメンバーも、回答の一覧を書き出せますか?

回答の Excel 出力と添付ファイルの一括ダウンロードは、管理者だけが行えます。書き出したファイルが必要なときは、管理者が作成して、必要な分だけを渡してください。「サポート」の役割のメンバーは、回答と添付ファイルを画面で開いて対応できます。

メンバーが辞めたときは、何をすればよいですか?

管理者が、設定画面のチームのメンバーから、その方を外してください。外した時点から、その方はチームのフォームや回答を開けなくなります。その方が作ったフォームや受け付けた回答はチームのものなので、そのまま残ります。

間違えて回答を削除してしまいました

ゴミ箱に移してから30日以内で、「完全削除」をしていなければ、ゴミ箱から元に戻せます。30日を過ぎたものや完全削除したものは、閲覧も復元もできません。誰がいつ削除したかは、監査ログで確かめられます。

今日の運用から、顧客情報を守る

まずはメンバーの一覧を開いて、いまのチームの顔ぶれと役割を確かめてみましょう。

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