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繰り返しブロック

職歴・学歴の入力フォームを10分で作る「繰り返しブロック」完全ガイド

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職歴・学歴の入力フォームを作成します。年月日と履歴事項を、個人の経歴に応じて増減できる、分かりやすく柔軟なフォーム設計の方法をご紹介します。

職歴・学歴の入力フォームを10分で作る「繰り返しブロック」完全ガイド|FormOK

採用エントリーフォームや会員登録で「職歴を3社まで入力してください」「学歴を高校から順に書いてください」といった項目を作ろうとして、テキストエリアに自由記述させた結果、入社年月の表記がバラバラ・並び順が逆・必須項目が抜ける——そんな経験はありませんか。

回答者ごとに件数が変わる項目こそ、フォームビルダーの真価が問われる場面です。FormOK の 繰り返しブロック(RP) を使えば、同じ構造の入力欄を回答者自身が動的に追加・削除できる、構造化された入力UIを数分で組み上げられます。

本記事では、FormOK を初めて触る方・導入を検討中の方に向けて、繰り返しブロックの基本概念から、職歴・学歴フォームを実際に組み立てる手順、受信データの扱い方までを通して解説します。

繰り返しブロックを使った職歴入力フォームのイメージ


目次

  1. なぜ「繰り返しブロック」が必要なのか
  2. 繰り返しブロックとは何か
  3. 繰り返しブロックを使わないと起こる3つの落とし穴
  4. 実践:職歴入力フォームを作る
  5. 応用:学歴入力フォームを作る
  6. 受信データの確認とCSV/Excel出力
  7. よくある質問
  8. こんな業務にも使える:ユースケース集
  9. まとめ

1. なぜ「繰り返しブロック」が必要なのか

採用、会員登録、契約申込、アンケート——多くのフォームには 「同じ形式の情報を、人によって違う件数だけ集めたい」 という要件が登場します。

こういった「件数が決まっていない繰り返し項目」を、テキストエリア1つで自由記述してもらうのは最悪手です。集計できず、必須漏れも防げず、後で正規化するコストが膨大に発生します。

繰り返しブロックは、まさにこの問題を解決するためのパーツです。


2. 繰り返しブロックとは何か

繰り返しブロック(パーツ識別子: RP)は、「複数のフィールドをひとまとまりのグループとして定義し、回答者がそのグループを最大件数まで動的に追加・削除できる」 入力UIです。

繰り返しブロックの構造図:1グループ=複数フィールド、回答者が行を追加できる

主な仕様

項目 内容
パーツ識別子 RP
最小件数 デフォルト 1(変更可)
最大件数 デフォルト 5(変更可)
初期表示数 デフォルト 1(変更可)
グループ内に配置できるパーツ テキスト(短文/長文)、日付、日付時刻、時刻、ラジオボタン、チェックボックス、プルダウン、星評価

つまり、「会社名(テキスト)+ 在籍期間(日付)+ 役職(テキスト)」を1セットとして、最大5社分まで回答者が自分で追加できる ようなフォームを、ノーコードで構築できます。

何ができないか(先に伝えておきます)

繰り返しブロック内のパーツは、現在のバージョンでは 条件分岐(IF)の対象にできません。「役職に "課長" と入力したら別の項目を表示」のような連動はできない、という前提で設計してください。これは将来のアップデートで対応を検討中の制約です。


3. 繰り返しブロックを使わないと起こる3つの落とし穴

繰り返しブロックの真価は、それを使わなかった場合の苦しみと比較すると見えてきます。

落とし穴①:テキストエリア1つで自由記述

「職歴を以下のテキストエリアにまとめて記入してください」と書いた瞬間、回答データはこうなります。

2018年4月 ABC商事 営業    
2020/6 XYZ Corp. マーケ→2022/1 退職    
freelance(2022〜現在)    

表記ゆれ・並び順・粒度が回答者依存になり、集計もソートも検索もできない一塊のテキスト が大量に蓄積します。後で Excel で整形する作業が永遠に終わりません。

落とし穴②:「職歴1」「職歴2」「職歴3」と項目を固定

「最大3件と決め打ちして、テキスト項目を3つ並べる」方法は一見シンプルですが、

という4つの問題が同時に発生します。

落とし穴③:別フォームを案内する

「2件目以降の職歴は別フォームから追加送信してください」は、回答者の離脱率を確実に上げます。1つのエントリーが複数レコードに分散し、紐付けに email などをキーにせざるを得ず、データ整合性が失われます。

繰り返しブロックは、これら3つの落とし穴をすべて回避する 唯一の正解 です。


4. 実践:職歴入力フォームを作る

ここからは、実際に職歴入力フォームを組み立てる手順を見ていきます。所要時間は10分程度です。

Step 1: フォームを新規作成する

ダッシュボードから「新規フォーム作成」を選び、テンプレートは「白紙から作る」を選択します。フォーム名は「採用エントリーフォーム」など分かりやすい名前を付けてください。

新規フォーム作成画面

Step 2: 基本項目を配置する

最初に、応募者本人の情報を入力するパーツを配置します。

ここまでは通常のフォーム作成と同じです。

Step 3: 繰り返しブロックを追加する

パーツ一覧から「繰り返しブロック」をフォームにドラッグします。配置すると、設定ダイアログが開きます。

繰り返しブロックを追加する操作

ダイアログでは以下を設定します。

設定項目 推奨値 補足
ラベル 職歴 回答者に表示されるグループ見出し
ガイド 直近のものから順にご記入ください(最大5社まで) 入力順序を明示すると後工程が楽
最小件数 0 または 1 新卒応募も受け付けるなら 0
最大件数 5 一般的には3〜5が現実的
初期表示数 1 最初から複数欄を見せると圧迫感が出る

Step 4: グループ内のフィールドを定義する

ここが繰り返しブロックの肝です。「フィールド追加」ボタンを押して、職歴1件あたりに必要な入力欄を構成します。

職歴フォームの推奨フィールド構成は以下の通りです。

# タイプ ラベル 必須 補足
1 テキスト(短文) 会社名 はい
2 日付 入社年月 はい 月単位で十分なら日付でOK
3 日付 退職年月 いいえ 在職中は空欄を許容
4 プルダウン 雇用形態 はい 正社員/契約社員/派遣/アルバイト/業務委託
5 テキスト(長文) 主な業務内容 いいえ

フィールド定義ダイアログ

フィールドはドラッグ&ドロップで並び替えできます。回答者の自然な入力順を意識して並べてください。

Step 5: プレビューで動作確認

エディタ右上の「プレビュー」ボタンで、回答者が実際に見る画面を確認できます。

確認すべきポイントは次の通りです。

プレビュー画面で動作確認

ここまでで、動的な行追加に対応した職歴入力フォーム が完成しました。


5. 応用:学歴入力フォームを作る

同じ要領で、学歴入力フォームも作れます。職歴ブロックの下に、もう1つ繰り返しブロックを追加してください。

学歴ブロックの推奨構成

# タイプ ラベル 必須
1 テキスト(短文) 学校名 はい
2 プルダウン 種別 はい
3 日付 入学年月 はい
4 日付 卒業(修了)年月 いいえ
5 テキスト(短文) 学部・学科・専攻 いいえ

「種別」プルダウンの選択肢は、改行区切りで以下のように設定します。

高等学校    
専門学校    
短期大学    
大学    
大学院(修士)    
大学院(博士)    
その他    

最大件数は学歴の方が多くなりがちなので、職歴より少し多めに 5〜6件 を推奨します。最小件数は 1件(最終学歴は必須)にすると、データの完全性が保てます。

職歴と学歴の2つの繰り返しブロックを並べた完成イメージ


6. 受信データの確認とCSV/Excel出力

繰り返しブロックの回答データは、内部的には JSON 配列として保存されます。

[    
  { "RP000_0": "ABC商事", "RP000_1": "2018-04-01", "RP000_2": "2020-05-31", "RP000_3": "正社員", "RP000_4": "法人営業" },    
  { "RP000_0": "XYZ Corp.", "RP000_1": "2020-06-01", "RP000_2": "", "RP000_3": "正社員", "RP000_4": "マーケティング" }    
]    

管理画面での表示

回答一覧の詳細画面では、繰り返しブロックの中身がテーブル形式で整形表示されます。応募者ごとに「何社の職歴があるか」「在職中の会社はどれか」が一目で分かります。

回答詳細画面での繰り返しブロック表示

CSV / Excel への出力

CSV や Excel にエクスポートする際、繰り返しブロックの各行は JSON配列を文字列化した形 で1セルに収まります。Excel で集計したい場合は、Excel エクスポート機能を使うとセル内改行で行ごとに展開されるため、目視確認に向いています。

データを完全に正規化したい場合は、JSON をそのままパースして親子テーブルに展開する後処理を組むのが定石です。


7. よくある質問

Q1. 繰り返しブロックの中で条件分岐は使えますか?

現在のバージョンでは使えません。「役職が課長以上なら別項目を表示」のような連動は、繰り返しブロックの外側に通常パーツとして配置してください。

Q2. 何件まで増やせますか?

最大99件まで設定可能ですが、UI/UX 観点から 5〜10件 を推奨します。それ以上必要な業務は、別途 CSV インポート機能の検討をおすすめします。

Q3. 件数を「0件もOK」にできますか?

最小件数を 0 に設定すれば可能です。新卒応募で職歴がない方を想定する場合は 0 を推奨します。

Q4. 必須フィールドが1つでも空のブロックは送信されますか?

確認画面に進む際、全フィールドが空のブロックは自動的に除去 されます。回答者が誤って「+追加」を押してしまっても、空のまま送信されることはありません。

Q5. ファイル添付は繰り返しブロック内に置けますか?

現バージョンでは置けません。繰り返しブロック内に配置できるのは、テキスト系・日付系・選択系・星評価のみです。職務経歴書 PDF のような添付は、繰り返しブロックの外側に配置してください。

Q6. 途中保存(Draft Save)に対応していますか?

対応しています。回答者が途中で離脱しても、復元コードで再開した際に繰り返しブロックの追加済み行と入力値はすべて復元されます。


8. こんな業務にも使える:ユースケース集

職歴・学歴入力以外にも、繰り返しブロックの活躍場面は無数にあります。

業務 グループ内フィールド例 想定最大件数
EC注文フォーム 商品名/サイズ/カラー/数量 10
イベント参加者登録 氏名/年齢/食事制限/チケット種別 6
家族構成入力 続柄/氏名/生年月日 8
資格・免許の登録 資格名/取得年月/発行機関 10
ペット情報登録 名前/種類/性別/生年月日 5
緊急連絡先の登録 氏名/続柄/電話番号 3
物件内見の希望日時 第N希望/日付/時間帯 3
講演者プロフィール 氏名/所属/講演テーマ 5

「同じ形式の情報を、人によって違う件数だけ集めたい」——この要件にマッチするなら、まずは繰り返しブロックを試してください。


9. まとめ

繰り返しブロックは、フォームの表現力を一段階引き上げる中核機能です。

長年「自由記述で我慢してきた」項目があるなら、繰り返しブロックへの置き換えで、データ品質と回答体験の両方が劇的に改善します。次にフォームを作るとき、ぜひ最初の選択肢に入れてみてください。


最終更新: 2026.04.17

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