職歴・学歴フォームを繰り返しブロックで作成

職歴・学歴の入力フォームを「繰り返しブロック」で作成|FormOK
採用エントリーフォームや会員登録で「職歴を3社まで入力してください」「学歴を高校から順に記入してください」といった項目を用意する場合、テキストエリアへの自由記述では、入社年月の表記ゆれ、並び順の不統一、必須項目の記入漏れが起きやすくなります。
回答者ごとに件数が変わる項目は、フォームの設計方針が結果に直結する部分です。FormOK の 繰り返しブロック を使うと、同じ構造の入力欄を回答者自身が追加・削除できるフォームを構成できます。
本記事では、繰り返しブロックの基本仕様から、職歴・学歴フォームの設定手順、受信データの扱い方までを解説します。

目次
- 繰り返しブロックが必要になる場面
- 繰り返しブロックとは
- 代替手段で起きやすい3つの問題
- 実践:職歴入力フォームを作る
- 応用:学歴入力フォームを作る
- 受信データの確認とダウンロード
- よくある質問
- 活用事例
- まとめ
1. 繰り返しブロックが必要になる場面
採用、会員登録、契約申込、アンケートなど、多くのフォームには 「同じ形式の情報を、回答者によって異なる件数だけ集めたい」 という要件が発生します。
- 職歴が1社の回答者もいれば、5社の回答者もいる
- 学歴は最終学歴のみの場合も、高校から大学院までの場合もある
- 注文明細は1行の場合も、10行の場合もある
- イベント参加者は本人のみの場合も、家族4名の場合もある
件数が確定していない繰り返し項目を1つのテキストエリアで自由記述にすると、集計ができず、必須項目の入力漏れも防げないため、受信後に整理する手間が発生します。
繰り返しブロックは、この要件に対応するためのパーツです。
2. 繰り返しブロックとは
繰り返しブロックは、複数の入力欄を1つのグループとして設定し、回答者がそのグループを最大件数まで追加・削除できるパーツです。

主な仕様
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 最小件数 | デフォルト 1(変更可) |
| 最大件数 | デフォルト 5(変更可) |
| 初期表示数 | デフォルト 1(変更可) |
| グループ内に配置できるパーツ | テキストボックス、テキストエリア、日付、日付時刻、ラジオボタン、チェックリスト、プルダウン、星評価 |
「会社名(テキストボックス)+在籍期間(日付)+役職(テキストボックス)」を1セットとして、最大5社分まで回答者が追加できるフォームを、ノーコードで構築できます。
制約
繰り返しブロック内のパーツは、条件分岐(IF)の対象にできません。
「役職に『課長』と入力された場合に別の項目を表示する」といった連動は行えない前提でフォームを設計してください。
3. 代替手段で起きやすい3つの問題
繰り返しブロックの位置づけは、代替手段と比較すると整理できます。
【1】テキストエリア1つで自由記述する
「職歴を以下のテキストエリアにまとめて記入してください」という設計では、回答データは次のようになりかねません。
2018年4月 ABC商事 営業
2020/6 XYZ Corp. マーケ→2022/1 退職
freelance(2022〜現在)
表記ゆれ・並び順・粒度が回答者に依存するため、集計・ソート・検索ができない形式で蓄積します。受信後にエクセルで整形する作業が、回答のたびに発生します。
【2】「職歴1」「職歴2」「職歴3」と項目を固定する
最大3件と決めてテキスト項目を3つ並べる方法では、次の問題が同時に発生します。
- 4件以上の入力に対応できない
- 1件のみの回答者にも空欄が3つ表示される
- 必須にすると、職歴のない新卒応募者が送信できない
- 任意にすると「2件目のみ入力され1件目が空」といった不整合が生じ得る
【3】別フォームに分ける
「2件目以降の職歴は別フォームから追加送信してください」という案内は、回答者の入力負荷が増え、離脱の要因になります。同じ応募者の回答が複数に分かれるため、受信後に突き合わせる作業も必要になります。
繰り返しブロックは、これら3つの課題に対応する方法です。
4. 実践:職歴入力フォームを作る
職歴入力フォームを組み立てる手順です。
Step 1: フォームを新規作成する
ダッシュボードから「新規フォーム作成」を選びます。作成直後のフォームには、次の5つのパーツが最初から配置されています。
- お名前
- ふりがな
- メールアドレス(必須)
- 電話番号
- お問い合わせ内容
フォーム名は「採用エントリーフォーム」など、識別しやすい名称を設定してください。

Step 2: 基本項目を整える
配置済みのパーツを、採用エントリーフォームの用途に合わせて調整します。
- 「お名前」「メールアドレス」「電話番号」はそのまま使用します
- 「お問い合わせ内容」は「志望動機」などにラベルを変更するか、不要であれば削除します
- 「ふりがな」は応募者管理で使う場合は残します
なお「メールアドレス」は メールアドレス(自動返信) パーツです。テキストボックスと異なり、自動的に必須項目となり、入力されたアドレス宛に確認通知が送信されます。
応募者に受付完了を知らせる用途や、応募者全員への一斉連絡にそのまま使えます。
Step 3: 繰り返しブロックを追加する
パーツ一覧から「繰り返しブロック」をフォームにドラッグします。
配置後に「繰り返しブロック」パーツをクリックすると設定ダイアログが開きます。

ダイアログでは以下を設定します。
| 設定項目 | 推奨値 | 補足 |
|---|---|---|
| ラベル | 職歴 | 回答者に表示されるグループ見出し |
| ガイド | 直近のものから順にご記入ください(最大5社まで) | 入力順序を明示すると後工程が整理しやすい |
| 最小件数 | 0 または 1 | 新卒応募も受け付ける場合は 0 |
| 最大件数 | 5 | 実務上は3〜5件が一般的 |
| 初期表示数 | 1 | 初期状態で複数欄を表示すると入力負荷が上がる |
Step 4: グループ内のフィールドを定義する
ここが設定の中心になります。
「フィールド追加」ボタンから、職歴1件あたりに必要な入力欄を構成します。
| # | タイプ | ラベル | 必須 | 補足 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | テキストボックス | 会社名 | はい | |
| 2 | 日付 | 入社年月 | はい | 月単位で足りる場合も日付パーツで対応 |
| 3 | 日付 | 退職年月 | いいえ | 在職中は空欄を許容 |
| 4 | プルダウン | 雇用形態 | はい | 正社員/契約社員/派遣/アルバイト/業務委託 |
| 5 | テキストエリア | 主な業務内容 | いいえ |

フィールドはドラッグ&ドロップで並び替えできます。回答者の入力順序に沿って配置してください。
Step 5: プレビューで動作確認
エディタのプレビューから、回答者が実際に見る画面を確認できます。
確認するポイントは次の通りです。
- 「+追加」ボタンで2件目以降が追加されるか
- 最大件数(5件)に達した時点で「+追加」が無効になるか
- 「削除」ボタンで件数が減るか、最小件数では削除ボタンが表示されないか
- 必須フィールドが空のまま送信するとエラーになるか
- エディタ上の「プレビュー」ボタンで、回答者が実際に見る画面を確認してみる

以上で、行の追加に対応した職歴入力フォームが完成します。採用業務での活用例はフォームOKで自社に必要な人材を見極めるもあわせてご確認ください。
5. 応用:学歴入力フォームを作る
同じ手順で学歴入力フォームも作成できます。
職歴ブロックの下に、もう1つ繰り返しブロックを追加します。
学歴ブロックの推奨構成
| # | タイプ | ラベル | 必須 |
|---|---|---|---|
| 1 | テキストボックス | 学校名 | はい |
| 2 | プルダウン | 種別 | はい |
| 3 | 日付 | 入学年月 | はい |
| 4 | 日付 | 卒業(修了)年月 | いいえ |
| 5 | テキストボックス | 学部・学科・専攻 | いいえ |
「種別」プルダウンの選択肢は、改行区切りで設定します。
高等学校
専門学校
短期大学
大学
大学院(修士)
大学院(博士)
その他
学歴は職歴より件数が多くなる場合があるため、最大件数は 5〜6件 を推奨します。
最小件数を 1件 に設定すると、最終学歴が必ず入力される構成になります。

6. 受信データの確認とダウンロード
管理画面での表示
回答一覧の詳細画面では、繰り返しブロックの内容が表形式で表示されます。応募者ごとに職歴の件数や在職中の会社を、そのまま画面上で確認できます。

CSV / Excel への出力
受信した回答は、エクセルファイルまたはCSV形式でダウンロードできます。
繰り返しブロックの内容は、1つのセルにまとめて出力されます。
件数ごとに [1] [2] と番号が付き、フィールドは縦棒で区切られます。
7. よくある質問
Q 繰り返しブロックの中で条件分岐は使えますか。
A 使えません。
「役職が課長以上の場合に別項目を表示する」といった連動は、繰り返しブロックの外側に通常パーツとして配置してください。
Q 何件まで増やせますか。
A 最大件数は設定画面で変更できます。
ただし、回答者の入力負荷の観点から 5〜10件程度 を推奨します。
Q 件数を「0件でも可」にできますか。
A 最小件数を 0 に設定すれば可能です。
職歴のない新卒応募を想定する場合は 0 を推奨します。
Q 回答者が「+追加」を押したまま何も入力しなかった場合、空のブロックが送信されますか。
A グループ内に必須パーツを設定していない場合、空のまま送信されたブロックは自動的に除去されます。誤って「+追加」を押した場合も、空の行が残ることはありません。
Q ファイル添付は繰り返しブロック内に置けますか。
A 置けません。
繰り返しブロック内に配置できるのは、テキスト系・日付系・選択系・星評価です。職務経歴書PDFなどの添付は、繰り返しブロックの外側に配置してください。
Q 途中保存に対応していますか。
A 対応しています。
途中保存の復元コードで再開すると、追加済みの行と、入力途中の項目もそのままの状態で復元されます。
なお、保存データの保持期間は最終保存時点からおよそ3日間です。回答者への案内文に、期限内に再開いただくよう明記しておくことをおすすめします。
8. 活用事例
職歴・学歴以外にも、繰り返しブロックを適用できる業務は多岐にわたります。
| 業務 | グループ内フィールド例 | 想定最大件数 |
|---|---|---|
| EC注文フォーム | 商品名/サイズ/カラー/数量 | 10 |
| イベント参加者登録 | 氏名/年齢/食事制限/チケット種別 | 6 |
| 家族構成入力 | 続柄/氏名/生年月日 | 8 |
| 資格・免許の登録 | 資格名/取得年月/発行機関 | 10 |
| ペット情報登録 | 名前/種類/性別/生年月日 | 5 |
| 緊急連絡先の登録 | 氏名/続柄/電話番号 | 3 |
| 物件内見の希望日時 | 第N希望/日付/時間帯 | 3 |
| 講演者プロフィール | 氏名/所属/講演テーマ | 5 |
「同じ形式の情報を、回答者によって異なる件数だけ集めたい」という要件に該当する場合は、繰り返しブロックの利用をご検討ください。
9. まとめ
繰り返しブロックは、件数が変動する項目を構造化して受け付けるための機能です。
次のようなメリットが考えられます。
- 同じ形式の入力を、回答者が追加・削除できる
- 自由記述・項目固定それぞれの課題に対応できる
- 職歴・学歴・注文明細・参加者一覧など、適用業務は幅広い
- ノーコードで設定できる
- 受信データは管理画面で表形式で確認でき、エクセル・CSVでダウンロードできる
自由記述で運用してきた項目がある場合は、繰り返しブロックへの置き換えにより、データ品質の改善と入力者負担の軽減が見込めます。
最終更新: 2026.09.09
この記事は掲載開始または掲載更新時点での仕様となります。
仕様については、サービスの運用状況やシステムの改善に伴い、今後予告なく変更される場合がございます。あらかじめご了承ください。